虫歯治療を行うと銀歯になるかもしれない、と考える方が多いのではないでしょうか。特に若年層にとっては抵抗があるかもしれません。耐久性を考え、金属をおすすめするケースもありますが、現在の保険制度では治療に用いる被せ物に金属ではなく白い歯をかぶせることができます。
前歯の被せ物には保険適用の「レジン前装金属冠」を用います。これは金属の上にプラスチックを被せたもので、見た目は白い歯のようになります。
しかし、このレジン前装金属冠は数年経つと変色・変質してしまっていました。現在では、高品質な合成樹脂という材料を使い、以前よりも劣化しにくいものとなりました。
ハイブリッドCAD/CAM冠(第一、第二小臼歯の被せ物)
真ん中の歯から数えて4・5番目の歯に限り、ハイブリッドCAD/CAM冠での治療が保険適用となりました。天然の歯に近い透明感がある上に、固く割れる心配がありません。金属アレルギーの人にも安心して使用できます。
ハイブリッドCAD/CAM冠(第一大臼歯の被せ物)
下あごの真ん中の歯から数えて6番目のまでが、ハイブリッドCAD/CAM冠での治療が保険適用となりました。令和2年4月以降に型取りしたものに関しては上あごの方も保険適用となります。プラークが付きにくいため、長期にわたって白く美しい歯を維持できる素材です。
痛くなる前から虫歯を予防しましょう
お口の中には多くの細菌が存在しています。そこへ磨き残しなどの汚れが溜まっていると細菌がそれを餌とし増殖するのです。
虫歯は早期治療が負担を軽くする一番の方法です。虫歯が進行してしまう前に、定期的に歯科でのチェック・メインテナンスをおすすめします。